【ディアスキン】鹿革のお手入れ方法を、3つのなめし方にわけて紹介します

こんにちは。

やまびとノートの中の人、オシマです。

 

鹿革のお手入れって、どうすればいいの?

一般的に、鹿革は油分が多く含まれており、手入れがほとんど必要ないと言われていますが、なめしの製法によってお手入れの仕方は異なります。

このような内容について、答えていきますね。

鹿革のお手入れ方法は、「なめし方・加工法」によって異なる

鹿革のお手入れ方法は、皮→革にするなめし方や加工によって異なります。

鹿革は油分が多いって聞いてて、あまりお手入れ必要ないって思ってた。。

 

上記のように思われているかもしれませんが、鹿革をふくめた皮革製品のお手入れは、【革の特徴・性質 × なめし方・加工法】によって変わるんです。

 

3つのなめし方別に、紹介していきますね。

  • 植物タンニンなめし
  • クロムなめし
  • コンビネーションなめし

植物タンニンなめしの場合

植物タンニンなめし(ベジタブルタンニンなめし)で仕上げた鹿革は、月に数回クリームでケアしてあげると長持ちします。

鹿革は独特の繊維質をもち、しなやかさや吸湿性、保湿性にすぐれていますが、植物タンニンなめしで素あげされた鹿革は乾燥・ひび割れしやすい傾向にあり、ケアしてあげる必要があるんです。

手間はかかるけど、愛着がわきそうだね。

植物タンニンでなめされた鹿革のメリットは、銀面が剥離しにくく、経年変化が楽しめ、また環境に優しいなめし方をしている点にあります。

 

ケアするためのクリームは、どのような経年変化をさせるかによって好みがわかれますが、綺麗な状態で使い続けるのにおすすめなのが、M.MOWBRAYのデリケートクリームです。

いろんなクリームを使ってきましたが、匂いが無臭に近く、ケアした後もべたつきがほとんどなく使えるMOWBRAYのクリームが、一番使い勝手がいいですよ。

クロムなめしの場合

流通している鹿革のほとんどが、クロムでなめされています。

鹿革の特徴を持ち合わせながら、傷がつきにくく、手入れをほとんどしなくても良いメリットがあります。

経年変化をあまりみせませんが、

購入時と変わらない状態でずっと使いたいな!

という方は、クロムなめしの革製品を使うといいですよ。

 

ただ、ずっと手入れをしないと革の表面に汚れなどがたまっていくので、たまに革専用のブラシを使ってブラッシングしてあげると、より長く使えます。

ブラシにも化学繊維でできたものと、動物の毛からできたものがありますが、おすすめは後者です。

馬毛でつくられたCollonil(コロニル)のブラシがオススメです。

コンビネーションなめしの場合

コンビネーションなめしとは、2種類以上のなめし剤を使用し、それぞれのいいとこどりをした仕上げ革のことです。

有名なのが「脱クロムレザー」といわれる製法で、その革はクロムでなめした後、クロムなめしの特徴がのこる程度にまで再度クロムを抜き、その後タンニンなめしをしたもの。

 

ハイブリッド製法!革のプリウスみたいだね。

タンナーによってなめし剤の配合比率や工程が異なるため、お手入れ方法は購入するショップで聞くのが一番です。

ただ、コンビネーションなめしはタンニンなめしの風合いを活かすためにつくられた革が多いので、ブラシ+クリームで月に1回程度ケアしてあげれば間違いはないでしょう。

まとめ

鹿革のお手入れ方法を、3つのなめし方にわけて紹介しました。

鹿革のほとんどがクロムなめしで流通しているため、メンテナンスがほとんどいらないという印象があるかもしれませんが、植物タンニンでなめされた革は、しっかりとケアすることで長く綺麗に使うことができますよ。

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